知ってますか?HIVとエイズの違い

実は…
HIV=エイズではありません!

HIVと聞くと、エイズのことだと思っていませんか?
実はHIVとエイズは同じではないんです!
みやざき犬と一緒にHIV、エイズのことを正しく知って、理解を深めましょう!

HIVとエイズって同じなの?

“HIV=エイズではありません”

HIVってなに?

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことで、免疫のしくみの中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染し、からだを病気から守っている免疫力を低下させていきます。
HIVに感染して2〜4週間後に発熱、リンパ節の腫れ、頭痛など、風邪に似た症状が出る場合がありますが、ほとんどの人には症状がありません。

感染後2〜8週間で血液中にHIVの抗体ができますが、自覚症状がないまま数年間の潜伏期間(無症候期間)に入ります。
症状が出なくても、HIVはHIV感染者の血液・精液などに含まれていますから、これらが直接からだの中に入れば感染する可能性があります。

感染から発症まで8〜10年
  • HIVに感染

    感染後2〜8週間経過したこの時期、風邪に似た症状が出ることがあります。

  • 無症候性キャリア

    この時期は、何の自覚症状も出ませんが、HIVは体の中で増殖し続けています。

  • エイズ発症

    免疫機能が著しく低下すると、さまざまな感染症や悪性腫瘍などを引き起こします。

この間にも他人に感染させてしまう可能性がある

※HIVに感染後は、他人に感染させてしまう可能性がある

エイズ(AIDS)ってなに?

エイズ(後天性免疫不全症候群 / Acquired Immuno-DeficiencySyndrome)は、HIVに感染することによって起こる病気です。
HIVに感染し免疫力が低下すると、本来なら自分の力で抑えることのできる病気を発症するようになってしまいます。抵抗力が落ちることで発症する疾患のうち、代表的な23の疾患を発症するとエイズ発症と診断されます。

日本ではHIVに感染しない?

“HIVは毎年日本国内においても報告が続いています”

2019年の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は1,236(宮崎県:5件)で、2018年からは減少していますが、依然、横ばい傾向が続いています。
感染経路としては、性的接触によるものが82.8で、その多くが男性同性間の性的接触によるものです。

HIV・エイズの感染経路

“HIVに感染している自覚のない人が多くいます”

宮崎では、新規報告者数のうちおよそ4(2010〜2019年の累計)が、エイズを発症して見つかっています(全国では、およそ3割)
自身がHIVに感染していることを知らない人が多く存在すると推定されます。

宮崎県のHIV感染・エイズの報告数

話すだけでHIVに感染するの?

HIVの感染力は弱く、性行為以外の社会生活のなかでうつることはまずありません。
HIVは主に3つの経路で感染します。

こんな行為・場所では感染しません

HIVは人の体内でしか生きられないウイルスです。次のような日常的な接触で感染することはありません。

  • 握手・軽いキス
  • トイレの便座
  • つり革・手すり
  • せき・くしゃみ
  • プール・お風呂
  • コップの回し飲み
  • 同じ鍋や料理をつつく
  • ペットや蚊/ノミ
  • 理容室・美容室

HIV感染を予防するには?

HIV感染の最も多い感染経路は性行為です。
HIVを防ぐためには、必ず最初から最後までコンドームを使用すること、また、パートナーに使用してもらうことが重要です。
コンドームの使用はHIVだけではなく、他の感染症の予防にもつながります。

HIV以外の性感染症も増えている?

最近HIV感染症以外の性感染症も若い世代を中心に多く、問題になっています。
放っておくと症状が悪化するうえ、不妊症になったり、妊娠・出産時に母子感染する恐れがあります。
また、性器の粘膜の炎症などからHIVに感染しやすくなります。

梅毒

増えています!

陰部に漬瘍ができたり、リンパ節の腫れ、全身の発疹(バラ疹)などが現れます。治療しなくても、症状は消失してしまうことが多いですが、病気は静かに進行します。治療をせずに梅毒が進むと、心臓や血管の病気、失明など非常に重篤な状態となることがあります。
一度治っても再び感染する可能性があります。
妊婦が梅毒に感染すると、赤ちゃんに感染し、流産や死産の原因となったり、「先天梅毒」の赤ちゃんが生まれることがあります。

性器クラミジア感染症

日本では最も感染者が多いSTIです。男女ともに感染の自覚がない場合が多く、感染力が強く慢性化しやすい病気です。
感染すると、男性は尿道炎、排尿不快感、尿道からの分必物、女性はおりものの変化や腹部の痛み等の症状があります。無症状のこともあります。

淋菌感染症

男性に多く見られるSTIです。男性側の症状には、排尿時の激痛、尿道口のうみなどがあります。女性側の症状は、子宮頸管炎として発症しますが、無症状であることが多いのが特徴です。

性器ヘルペス感染症

性器周辺に水泡ができ、痛みを伴い破れ腫瘍となります。女性に多いSTIで、一度感染すると再発しやすくなります。

尖圭コンジローマ

性器周辺などに、先端のとがったイボができます。痛みや痒みはないことが多いですが、再発の可能性が高いSTIです。

エイズ以外のSTIは、治療によりほとんどが完治します。
放置せず、早めに病院にかかりましょう。

保健所に行けば無料で検査できる?

“全国のほとんどの保健所や医療機関で受けられます”

HIV検査は全国のほとんどの保健所で受けられます。しかも無料・匿名です。
自分の住んでいる地域以外の保健所でも受けられます。
保健所によって検査項目日時は異なり、予約が必要です。事前に電話で予約をしてから受けるようにしてください。医療機関でも希望すれば受けることができますが、有料です。

HIV検査とは

HIV感染に特徴的な症状はありません。HIVに感染したかどうかを調べるためにはHIV検査を受けるしかありません。
HIV検査は、エイズの原因ウイルスであるHIVに感染しているかどうかを調べる検査です。

いつ受けたらいいの?

“感染機会から3ヶ月経過するとより確実な結果を得られます”

HIV感染初期には、検査では分からない時期があります。感染の有無をはっきり確認したい時は、感染の可能性のある機会から3ヶ月以上経ってから検査を受けてください。感染が非常に心配な場合は、感染の可能性のある機会から3ヶ月以内であっても、検査・相談を受けることで、ひとつの目安を得ることができます。

HIVに治療法はある?

“HIVに感染しても、早期治療により発症を防いだり、遅らせることができます”

HIV感染症の治療は、作用の異なる3剤以上の抗HIV薬を併用して服薬します。今のところ、からだの中のHIVを完全に取り除く治療法はありません。
しかし、抗HIV療法の進歩によって、エイズを発症する前にHIV感染を知り、適切な治療を受ければ、感染前と変わらない日常生活を送ることができるようになりました。最近では1日1回1錠の服用で済む薬も開発されています。
今やHIV感染症は「不治の特別な病」ではなくコントロール可能な病気です。

早期にHIV感染症治療を始めることにより、他の人への感染を低くすることもできます。また、治療の際には社会保障制度があり、経済的負担が軽減されます。